FXにおけるスワップポイントの価値を考えてみた
スワップポイントってどれだけの価値があるんだろう？
私が実践しているFXの取引戦略は、売り買いの取引は極力少なくして、スワップポイントがたくさん付与される高金利通貨を長期間保有して稼ぐ、というものです。
このようなFX取引の方法は「スワップ投資」と呼ばれているようです。
私は、南アフリカランド/円の買いポジションを保有してスワップポイントを日々蓄積しています。
2021年12月24日に一旦、利益確定決済を行いましたが、今後、改めてポジションを保有し直す予定です。詳しくは、以下の記事でご確認いただけます。
そこで気になったのが「スワップポイントってどれだけの価値があるんだろう？」ということです。
日々、漠然とスワップポイントが貯まることに喜びを感じているのですが、始めたばかりの頃は獲得できるスワップポイントよりも為替損益の方が大きいため、あまりスワップポイントの恩恵を感じる局面は多くありません。
しかし、計算上、ポジションを長く保有すればするほどスワップポイントが蓄積されて、合計損益に与える影響も大きくなっていきます。
そこで、FXにおけるスワップポイントの価値を客観的に計算してみたいと思います。
スワップポイントの価値を計算してみる
スワップポイントは、保有する通貨ペアによって変わってくるため、その価値も通貨ペアごとに変わってきます。
今回は、私が取引している南アフリカランド/円のスワップポイントの価値を計算してみたいと思います。
順序よく、頭を整理しながら計算してみますね。
- １日当たりのスワップポイントは１ロット＝10,000ランド当たり９円（DMM FXの2021年12月24日のスワップポイント）で計算します。
- 1pips＝1銭＝0.01円です。
- 1pipsレートが動くと、0.01円×10,000ランド＝100円の損益が発生しますので、１ロット＝10,000ランドでは、1pips＝100円の価値があることになります。
- １日に獲得できるスワップポイント９円が何pipsの価値があるかを計算してみると、９円/100円×1pips＝0.09pipsになります。
- 南アフリカランド/円の買いポジションを１ヶ月間保有すると0.09pips×30日＝2.7pipsの価値を獲得できることになりますので、2.7pips＝2.7銭＝0.027円のレート下落分をカバーできる計算になります。
- 私が最初に持っていた7.050円の買いポジションであれば、１ヶ月間保有すると7.050円－0.027円＝7.023円まで下落しても、スワップポイントが為替差損をカバーしてくれることになります。
- １年間保有すると0.09pips×365日＝32.85pipsの価値を獲得できることになりますので、32.85pips＝32.85銭＝0.3285円のレート下落分をカバーできる計算になります。
- 私が最初に持っていた7.050円の買いポジションであれば、１年間保有すると7.050円－0.3285円＝6.7215円まで下落しても、スワップポイントが為替差損をカバーしてくれることになります。
やはり長期間保有することで、かなりのレート下落分をカバーしてくれることになります。
ただし、長期間保有するということは、保有している間の一時的な為替変動によるレートの急落に見舞われる可能性も高くなるため、為替変動へのリスクヘッジとして、南アフリカランド/円と逆の動きをする通貨ペアを同時に持っておくことが必要だと思います。
年末年始期間中に、南アフリカランド/円と最適な通貨ペアの研究を進めたいと思っています。
