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妻に内緒でFX口座を開設しました。 ネットだけで手続きが完了し、郵送で書類が来ないFX会社を利用して、へそくりを増やす夫の奮闘日記です。

FX取引の注文方法をまとめてみた

FX取引の注文方法には色々ある

私が実践しているFXの取引戦略は、売り買いの取引は極力少なくして、長期間ポジションを保有してスワップポイントで稼ぐ「スワップ投資(スワップトレード)」です。

スワップ投資では、あまり頻繁には取引をしないため、複雑な注文は必要がありません。

そのため、これまでFX取引の注文方法をきちんと勉強したことがありませんでした。

今後、FX取引の方法をスワップ投資以外にも広げるために、注文方法について一度きちんと勉強しておこうと思います。

FX初心者向けの内容になっていますので、FXをこれから始めようと思っている方や始めたばかりの方には参考になると思います。

 

 

FX取引の注文方法

成行注文とは?

成行注文は、「通貨ペア」「数量」「買いか売りか」を決めてすぐに「Ask(買)」か「Bid(売)」の注文をする方法です。

希望の売買レートを指定せず、決済を優先する取引であるため、必ずしも表示されていたレートで取引が成立するわけではありません。

現在のレート付近で必ず取引を成立させたい」というときに適した注文方法になります。

FX取引の成行注文のイメージ図

指値注文とは?

指値注文は、希望の売買レートを指定して取引する方法で、現在のレートよりも有利なレートで、「○円以下になったら買う」または「○円以上になったら売る」と指定することができます。

投資の基本は「安く買って高く売る」ですから、指値注文は、投資における基本的な注文方法であると言えると思います。

そのため、指値注文では原則として、買いの注文は現在のレートよりも低いレートで、売りの注文は現在のレートよりも高いレートで指定する必要があります。

FX取引の指値注文のイメージ図

指値注文とは?

指値注文とは逆に、現在のレートよりも不利なレートを指定して注文するのが逆指値注文です。

指値は「○円以上になったら買う」または「○円以下になったら売る」という注文を行います。(下線部が指値注文と逆になっています。)

FXの逆指値注文のイメージ図

指値注文を活用するパターンとしては、上昇を見込んで買いポジションを持ったときに、逆指値で「○円以下になったら売る」という損切り注文を入れて、損失を最小限に抑えるようなケースが想定されます。

また、「○円を超えたときにはその流れで買いポジションを持とう」というようなときに、逆指値で「○円以上になったら買う」という新規注文を入れるようなケースもあると思います。

 

 

OCO注文とは?

ここから先は、指値注文と逆指値注文を組み合わせた応用編の注文方法になります。

OCO(オーシーオー)は「One Cancels the Other」の略で、内容が異なる2つの注文を一度に出しておき、どちらかの注文が成立したら自動的にもう片方の注文がキャンセルになるという注文方法です。

OCO注文は、新規注文、決済注文のどちらでも使うことができます。

FXのOCO注文のイメージ図

上記のイメージ図を例にして説明してみます。

米ドル/円を104円の買いポジションを持っているとします。

  1. 買いポジションなので、レートが上がることを見込んでいるので1つ目の注文は110円で売り決済(利益確定)の注文を入れます。
  2. しかし、想定とは逆にレートが下がることも十分にあり得るため、下がったときのために2つ目の注文として100円で損切りの売り注文を同時に入れておきます。

1.と2.の注文を同時に入れるのがOCO注文なのですが、OCO注文は1つの注文が成立すると、もう1つの注文は自動的にキャンセルされます。

上の例でいうと、104円の買いポジションは、110円の利益確定売り注文が決済されると、100円の損切り売り注文はキャンセルされますし、100円の損切り売り注文が決済されると110円の利益確定売り注文はキャンセルされることになります。

このようにOCO注文を活用すると、読みどおりの展開になれば1米ドル当たり6円の利益を得られるのと同時に、読みが外れても1米ドル当たり3円の損失に抑えることが可能になります。

IFD注文とは?

IFD(イフダン)注文のIFDは“If done”の略で、新たなポジションの注文と一緒に決済の注文まで同時に行う注文方法です。

IFD注文では、新規注文の約定と同時に、2つ目の決済注文が自動的に有効となりますが、新規注文が約定しない限り、2つ目の決済注文も有効になりません。

つまり、「もしも、○円で買い(売り)注文が成立したら、△円で売り(買い)の決済をする」というイメージです。

FXのIFD(イフダン)注文のイメージ図

上のイメージ図を例にして具体的に説明しましょう。

1米ドル=102円付近のレートの状態で、「100円くらいまでは円高が進みそうだけど、その後は105円くらいまで反発しそうだ。」と予想したとします。

そのような場面では、IFD注文により「100円以下になったら買い」という新規の指値注文と「105円以上になったら売り」という決済の指値注文を同時に入れられます。

予想通りに100円以下に円高が進めば1つ目の注文が約定し、2つ目の105円の売り注文が有効になります。

逆に、100円以下にならなかった場合は、どちらの注文も執行されません。

IFD注文は、予想通りにレートが動けば効果的な注文なのですが、1つめの注文までは予想通りだったけど、2つ目の注文は予想が外れた(上の例で言うと、そのままレートが下落し続けた)、というような状況に対するリスク対応が課題になります。

そのような課題を解決する注文が、次に説明するIFO注文になります。

 

 

IFO注文とは?

IFO(イフダン・オーシーオー)注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせたハイブリッド型の注文方法です。

IFO注文では、

  1. 新規の注文
  2. 利益確定の指値注文
  3. 損切りの逆指値注文

3つの注文を同時に行うことが可能です。

具体的には、1.の新規の注文が約定すると、2.の利益確定の指値注文と3.の損切りの逆指値注文が有効になり、2.の利益確定の指値注文と3.の損切りの逆指値注文のどちらかの注文が約定すると、もう片方の注文は自動的にキャンセルになります。

FXのIFO注文のイメージ図

上のイメージ図は、先程のIFD注文と同じ状況でIFO注文をしたときの状況です。

1米ドル=102円付近のレートの状態で、「100円くらいまでは円高が進みそうだけど、その後は105円くらいまで反発しそうだ。」と予想したとします。

IFD注文では、「100円以下になったら買い」という新規の指値注文と「105円以上になったら売り」という決済の指値注文を同時に入れられますが、100円で保有した買いポジションがそのまま下落した際の損切りには対応していません。

IFO注文では、さらに損切りの逆指値注文も同時に発動することができるため、上図の例だと、97円の損切り注文を入れています。

105円の利益確定決済または97円の損切り決済のどちらかの注文が約定すると、もう一方の注文は自動的にキャンセルになります。

IFO注文を活用すれば、損切り注文を入れて損失の範囲を限定しながら、大きな利益を狙うことも可能になるため、ぜひ使いこなしてFXの利益を大きくしていきたいですね。